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蘇州古典園林
所在地:  江  蘇
パターン:世界文化遺産
登録年:1997年
 
  江南(長江下流以南の地)の庭園は天下一、蘇州の庭園は江南一と言われている。
蘇州は長江デルタの南に位置し、西は太湖に臨み、東は上海に接し、従来から「東方の水郷」と称されている。
  蘇州は中国の有名な歴史文化都市であり、紀元前514年、呉国の国王闔閭がここに都を築くよう伍子胥に命じた頃から、すでに2500年の歴史がある。形が不思議で可愛らしい太湖石をたくさん産出するため、役人や商人が庭園をつくって享受する格好の地である。個人の庭園について最初に記録に残っているのは後晋(紀元4世紀)の辟疆園である。その後、歴代において個人の庭園がたくさん造られ、特に明、清の時代には盛んに造られ、最も多い時は200カ所余りも達した。最も完ぺきな形で保存されているものが数十カ所も残っている。そのなかで有名なのは拙政園、留園、網獅園と環秀山荘である。これらの庭園は構造が精緻で、文化的雰囲気に満ちていることによって、多くの庭園の代表格と見なされている。小ぢんまりとして上品な私家庭園が内外に知られている。蘇州の庭園は長江以南地区の庭園の精華を集中し、宋(960年〜12フ9年)、元(1206年〜1368年)、明(1368年〜1644年)、清(1616年〜1911年)の歴代庭園の異なる風格をもっている。滄浪亭、獅子林、拙政園、留園は蘇州の四大名園で、それぞれ宋、元、明、清各王朝の建築風格を体現している。
  拙政園は、中国の私家古典庭園の傑作で、蘇州最大の庭園、中国の四大名園の一つである。同園の全体の配置は水を中心とし、水の面積が約五分の三を占め、主体建築は素朴で明るく、水に臨んでいる。園内に亭が十いくつもあるが、様式がみな異なっており、同じ形のものが一つもない。庭園は東、中、西の三部分に分かれ、中園は全園の精華である。
留園は明代につくられ、建築の配置と構造が厳密で精巧、上品であり、しかも変化に富んでいる。装飾が精緻で、古代の調度類や部屋の扁額、対聯は文化的な雰囲気を漂よわせている。ことに建築空間の処理は当を得て、蘇州庭園のトップに立っている。留園は中、東、西、北の四つの風景区に分け、中区は山水を主とし、きれいで静かであり、東区は何階もある二重ひさしの高楼であり、北区は田園風光で、西区は自然風光である。この四つの区の景物は曲がりくねった廊下でつながれており、中区と東区が全園の精華の所在である。
  滄浪亭は蘇州の歴史のもっとも古い名画である。昔、同園は別荘であった。造園の風格は独特で、園内と園外の景色を一つに融け合わせている。園内の景色は石を主とし、岩や峰が重なり合い、緑の竹が生い茂っている。明道堂は園内最大の建物で、堂の西側の壁に蘇州の歴史と関係ある五百余人の人物の浮き彫り石像がはめてある。
  獅子林は市内の園林路にある、元代の風格を代表する有名な庭園である。同園の石は巧妙に積まれており、多くの石峰がライオンに似ていることから獅子林と名付けられた。獅子林の面積は小さいが、庭園の構造が精密で、南東に山が多く、北西に水が多く、周りに長く折れ曲がった回廊がある。園内にはこのほか、燕誉堂、臥雲室、向梅閣などの建築がある。


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