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故  宮
所在地: 
パターン:世界文化遺産
登録年:1987年
  故宮は北京の中心部にある。明の隆昌期に永楽皇帝朱棣が南京から北京に遷都するため、永楽4年(1406年)から14年かけて建造したもの。その後、500年にわたり明と清の二王朝の皇帝24人がここで暮らし、最高の皇室の権力を駆使していた。
  故宮は現存する木造建築物として、世界最大規模とも言える。東西750メートル、南北960メートル、周囲は3420メートル、面積は72万平方メートル、総建築面積は15万平方メートル。700あまりの部屋に、9999間(柱と柱の間は1間という)も数えられるそうだ。屋根は黄瑠璃瓦で葺かれ、土台は大理石を使い、欄干は漢白玉(真っ白な大理石)でできている。南にある午門(故宮正門)から北の神武門に向かって一直線に左右対称に大きい宮殿が並び、中心軸にもっとも重要な宮殿を設置されてある。前半と後半に分けられ(言わば「外朝内廷」)、政治と生活区域の建築風格が異なる。1949年以来故宮博物院として一般に公開されている。
  故宮内に最も重要な宮殿は外朝にある太和殿である。建築面積は2377uで故宮の中で一番大きな宮殿。高さ5mの大理石の土台上に建てられ、周りに青銅製の鶴、亀と香炉などが置かれてある。建物の前後には御路と呼ばれる大理石の皇帝専用の階段があり、中央に竜や雲などが彫刻されている。
昔、皇帝の即位や婚礼、詔書の発布など国家の重要な式典や春節、冬至、万寿(皇帝の誕生日)などの行事がこの太和殿にて行われた。
  太和殿の下り屋根には「走獣」と呼ばれる瑠璃瓦製の飾りがある。伝説上の動物(神力あり、魔よけものだと言われる)を仙人が率いている。どの建物にもあるが、太和殿のものが一番多く(9匹)ある。屋根の一番上の両端にある大きな飾りは、口を開けた動物の形で火よけの意味がある。
  殿内には「宝座」と呼ばれる皇帝専用の椅子があり、「宝座」両側の6本の柱に金箔で昇竜が描かれている。地面に「金セン」と言われるつやのある煉瓦を敷いてある。

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